親知らずが痛くなったら・・・|原因と対処法を解説します
「親知らずがズキズキ痛い」「頬が腫れてきた」
そんなとき、どうすればいいのか不安になりますよね。
この記事では、親知らずの痛みの原因や、家でできる応急処置、歯科での治療方法を解説します。
痛みが出たときの参考にしてみてください。
🦷 親知らずが痛くなる原因
親知らず(智歯)は、10代後半〜20代頃に一番奥に生えてくる歯です。
まっすぐきれいに生えれば問題ありませんが、多くの人はスペースが足りず、次のようなトラブルが起こります。
① 歯ぐきの腫れ(智歯周囲炎)
親知らずが半分だけ出ていると、その周りの歯ぐきに汚れや細菌がたまりやすく、炎症を起こします。
「ズキズキする」「口が開けにくい」「頬が腫れる」といった症状が出ます。
② むし歯や歯周病
奥のため歯ブラシが届きにくく、むし歯や歯周病になりやすい部分です。
隣の歯までむし歯が広がることもあります。
③ 生える方向の問題
横向きや斜めに生えることで、手前の歯を押したり、かみ合わせに影響することもあります。
🦷 痛みが出たときの応急処置
親知らずが痛いときは、無理に我慢せず、次の方法で一時的に落ち着かせましょう。
① 冷やす
痛む部分の頬を軽く冷やすと、腫れや痛みがやわらぐことがあります。
氷を直接当てず、タオルで包んで使いましょう。
② しっかり休む
睡眠不足や疲れがたまると、炎症が悪化しやすくなります。
体を休めて免疫力を保ちましょう。
③ 市販の痛み止めを使用する
我慢できない場合は、市販の鎮痛薬を一時的に使っても構いません。
ただし、薬で痛みをごまかすだけでは根本解決になりません。
🦷歯科医院での治療方法
歯科医院では、まず腫れや炎症を抑える処置を行い、落ち着いてから親知らずを抜くかどうかを判断します。
レントゲンやCTで親知らずの位置や神経との関係を確認し、安全に治療を進めます。
抜歯のリスクが高い場合や持病がある場合、地域の病院と連携を取り、紹介状をお出しします。
* 抗生物質や痛み止めで炎症をコントロール
* クリーニングで汚れを除去
* 状況が落ち着いたら抜歯を検討
* 紹介状を作成
無理にその日に抜くことはほとんどありません。状態を見ながら丁寧に進めます。
🦷放置するとどうなるの?
痛みが一時的におさまっても、親知らずを放置すると再び炎症が起きることが多いです。
また、隣の歯のむし歯や歯周病の原因になることもあります。
「また痛くなった…」と繰り返す前に、早めに歯科医院で相談しましょう。
🦷まとめ|早めの相談が安心です
親知らずの痛みは、自然に治ることはほとんどありません。
「痛い」「腫れた」「違和感がある」と感じたら、放置せずに早めに受診するのがおすすめです。
当院では、親知らずの診断から抜歯まで丁寧にサポートしています。
不安な方も、まずはお気軽にご相談ください。
愛知県大府市柊山町四丁目41
おかだ歯科・矯正歯科クリニック
歯学博士 歯科医師
岡田 良太