寝ているときに「ギリギリ…」と歯をこすり合わせる音。お子さんの寝顔を見ながら、気になってしまう親御さんも多いのではないでしょうか。
「このままで大丈夫?」「大人みたいにマウスピースが必要?」
実は、子どもの歯ぎしりは多くの場合、心配いらない生理的なものです。ただし、注意が必要なケースもあります。
🦷子どもの歯ぎしりの原因とは
子どもの歯ぎしりには、いくつかの原因が考えられます。
・あごの成長・かみ合わせの調整
乳歯や永久歯が生えそろう途中で、自然にかみ合わせを整えようとする動きです。
・歯の生え変わりによる違和感
歯の高さが変わることで、無意識にかみ合わせを探るような歯ぎしりが起こることも。
・心理的なストレスや日中の緊張
幼稚園や学校での新しい環境、人間関係などがきっかけになる場合もあります。
多くは一時的で、成長とともに落ち着いていきます。
| 子どもの歯ぎしり | 大人の歯ぎしり | |
| 原因 | 成長・歯の生え変わり | ストレス・かみ合わせ・生活習慣 |
| 時期 | 一時的(成長過程) | 慢性的になりやすい |
| 影響 | ほとんど心配なし | 歯のすり減り・顎関節症などのリスク |
| 対応 | 経過観察が中心 | マウスピースなどの治療が必要なことも |
🦷こんなときは歯科で相談を
次のような場合は、一度歯科でチェックしてもらいましょう。
・歯が欠けている、すり減っている
・顎を痛がる、口が開きにくい
・日中も歯をくいしばっている
・長期間(半年以上)歯ぎしりが続いている
歯科では、かみ合わせの確認や成長のバランスを見ながら、必要に応じて軽いマウスピースなどを提案することもあります。
🦷まとめ
子どもの歯ぎしりは、ほとんどの場合「成長のサイン」です。
ただし、歯や顎に影響が出ていないかを早めにチェックすることで、安心して見守ることができます。
気になる場合は、一度歯科医院で相談してみましょう。
愛知県大府市柊山町四丁目41
おかだ歯科・矯正歯科クリニック
歯学博士 歯科医師
岡田 良太