🦷 神経を取る治療とは?
歯の中には「歯髄(しずい)」と呼ばれる神経や血管が通っています。
むし歯が深く進行して神経まで感染してしまうと、強い痛みが出るため、感染した神経を取り除く「根管治療(こんかんちりょう)」が必要になります。
この治療を行うことで痛みを取り除き、歯をできるだけ長く残すことが目的です。
🦷 神経を取った後によくある症状
① 治療後の痛みや違和感
神経を取った後、数日から1週間ほどは「噛むと痛い」「ズキズキする」などの症状が出ることがあります。
これは治療の際に根の周囲に炎症が起きているためで、多くの場合は自然におさまります。
対処法:
・痛みが強い場合は鎮痛薬の服用で様子をみましょう。
・無理に噛まない、刺激物を避けることも大切です。
・1週間以上痛みが続く場合は、再度歯科医院を受診してください。
② 噛んだときの重い感じ
治療後しばらくは「浮いたような感じ」や「噛むと鈍い痛み」が残ることがあります。
根の先の組織が治るまでに時間がかかるためで、通常は経過とともに改善します。
対処法:
・しばらく硬いものを避け、やさしく噛むようにしましょう。
・数週間たっても改善しない場合は、根の内部に感染が残っている可能性があるため再評価が必要です。
③ 歯ぐきが腫れる、膿が出る
まれに、根の先に感染が残ると歯ぐきが腫れたり、白いできもの(膿の出口)ができることがあります。
対処法:
・放置せず、必ず歯科医院を受診しましょう。
・投薬で症状を抑え、再根管治療や洗浄を行うことがあります。
🦷 神経を取った歯の注意点
◎ 歯がもろくなる
神経を取った歯は血流がなくなるため、時間が経つともろくなります。
強く噛んだり硬いものを噛むと、歯が割れてしまうこともあります。
対策:
・最終的に「被せ物(クラウン)」をすることで歯を守ることができます。
・治療後の歯は大切に扱いましょう。
◎ 感覚が鈍くなる
神経を取ることで「冷たい」「熱い」といった刺激を感じにくくなります。
そのため、再びむし歯になっても気づきにくいのが特徴です。
対策:
・定期的な検診とクリーニングで早期発見・早期治療を心がけましょう。
🦷 まとめ
神経を取った後の痛みや違和感は、ほとんどが一時的なものです。
しかし、長く続く場合や腫れが出る場合は、早めの受診が安心です。
歯を守るための大切な治療だからこそ、治療後のケアもしっかり行いましょう。
🦷 大府市で根管治療なら
おかだ歯科・矯正歯科クリニックでは、できるだけ歯を長く残す治療を心がけています。
治療後の痛みや違和感がある方も、ぜひ一度ご相談ください。
愛知県大府市柊山町四丁目41
おかだ歯科・矯正歯科クリニック
歯学博士 歯科医師
岡田 良太